私の宇宙

バブバブ〜〜🍼

明日に咲く花

「寂しい。悲しい。お疲れ様。大好きだったよ。」

 

どうしてだろう。私にはどうもしっくりこない。

 

私はつい6日前までジャニーズJr.というものは、突然姿を消すものだと思っていた。少なくとも、私の知っている人はみんなそうだった。

公式からの何の知らせも無いまま姿を消し、みんな動揺して、雑誌に名前が載ってないとか、Webから名前が消えているとかそういう小さな小さな情報をかき集めながら、月日が経ち察していくものだった。

事務所からの報告もなければ、本人からの報告なんて勿論ある訳が無い。いや、正確に言うと無かった。

過去形だ。

 

ここからは個人的なことを書かせてほしい。

 

中学1年生の頃の私は、特に熱中するものも無く趣味といえば放課後によくホルンを吹いていたことくらい。別にそれが楽しくてしょうがない訳でもなく、ただ単に大会が近いからとか公演があるからとかそんな理由。ずーーっと幼馴染みの後ろをちょこちょこついて行って幼馴染みが勉強している姿を見て、あぁ私も勉強した方が良いのか。なんて思ってた。

 

ハッキリ言うとしょうもない生活を送っていた。

 

そんな矢先、幼馴染みの紹介から舞台で誰よりもキラキラ輝くジャニーズJr.の髙橋颯くんに出会った。

2013年9月1日、始業式の日の出来事だった。

 

単刀直入に言う。

 

人生が変わった。

 

颯くんに出会って、よく笑うようになった。彼氏が出来た。自分から勉強をするようになった。英語が大好きになった。留学をした。受験をした。高校生になった。病気になった。入院して寝たきりになった。点滴や注射を何本もぶっ刺して何とか学校へ行けるようになった。

 

たった1人のヲタクがこんなにも変わったんだから、もっと変わった人はいるんだと思う。

 

 

私は颯担歴も短いし、当たり前の事だけど颯くんの全てを知っている訳では無い。ジャニーズJr.としての高橋颯のほんの一部分しか知らない。いや、もしかすると何も知らないのかもしれない。

 

宮近くんと「コンパスハサミ」の1発芸でヲタクの反応を困らせていた事。オーディションの時アンダーソンと増田くんを双子だと思い込んでいた事。小さい頃はクリスマスケーキよりもお稲荷さんが好きだった事。毎日きちんと牛乳を飲んでいる事。気をつけてないとすぐ痩せてしまうからといって朝と夜は必ずご飯を2杯食べる事。バレンタインは家族みんなで食べたいからといってバケツいっぱいのプリンを欲しがる事。大きくて硬いゴボウの煮物が嫌いな事。メロンパンと岸くんが大好きだという事。岸くんのことをイジるという手段は使わずに接している事。運動神経が良すぎて元太くんからオリンピックに出るんじゃないかと言われている事。大きな声を出したら喉がスグに枯れちゃう事。ダニーちゃんには悪いけど、チキンバスケッツの中では一番美人な事。タスケットが誰よりもよく似合う事。高校1年生の時の身長と体重が当時のフィギュアスケートの羽生選手と全く一緒だった事。幼稚園の頃、お母さんに自分で針刺を作ってプレゼントした事。今でもお母さんの荷物は持ってあげる事。そして、実はお母さんからも颯くんが居ない所で「いい息子だ」と言われている事。本番ではやらないと分かっているのに、練習では自分の出来る最大限の技までやり遂げる事。帝劇で周りのJr.の荷物が汚い中、颯くんの荷物だけはきちんと整理されている事。ディアハイヒールのソロダンスを涙を流しながら一生懸命踊っていた事。カレカノ!!でヘッドスピンをした後、ヘロヘロになりながらくしゃくしゃの笑顔で踊ってた事。ハニバタを終えて“自分も周りにも目を配れる人間になろう”と心に誓った事。どんなにTVに出なくなっても現場が無くなっても、雑誌の1ページに写っている彼を見た私を幸せな気持ちにさせてくれる事。そして何より、誰よりも誰よりも愛されていたという事。

頭に思い浮かんだ事でもこれだけしか知らない。

 

「寂しい。悲しい。お疲れ様。大好きだったよ。」

 

声に出して言ってみた。

 

やっぱり私には全くしっくりこなかった。

 

寂しいとか悲しいとか、いや、そうなんだよ。そうなんだけど、何て言えばいいんだろう。言葉にするのが難しい。

 

大切に大切に閉まっておいた宝物。

宝箱を開けてみると、無くなっていた。

そんな感覚。

 

こういう日が来ると言葉にはしなかったものの、少し思っていた部分もあった。覚悟をしていなかった。と言えば嘘になる。

 

でも、知らせを聞いた時、頭が真っ白になった。心臓のバクバクが止まらなくなった。過呼吸になる前のあの感じ。怖くなって呼吸を落ち着かせようとたくさん深呼吸をした。ほんの3分前に見ていたJr.ランドのパジャマパーティーの再生ボタンを押した。大好きな仲間と楽しそうに「キャベツの芯!!」と叫んでいる彼がいた。携帯を置いた。妹が隣の部屋で寝ていたけれど、そんな事構いもせずに声を上げて泣いた。こんな事ヲタク生活で初めてだったから訳が分からなかった。

 

こんな自分がいるんだって。また新しい自分を颯くんが見つけてくれた。だったら思い切り泣いてやろうって。お風呂に入りながら、返ってきた颯くんからのお手紙を読みながら、枕に突っ伏しながら、これでもかってくらい泣いてやった。

 

知らせを聞いた日から今日まで、たくさん泣いて、泣いて泣いて泣きまくって悔しくて悔しくてどうしようも無くて、この気持ちをどこかにぶつけたくてしょうがなくて。いっぱいいっぱい遠回りしたけれど、今思えば、私が過ごした4年間はとても幸せだった。

 

新しい世界を知った。夢中になる楽しさを知った。涙が出る程の喜びも知った。ギュッと胸が締め付けられて痛くなる程の悔しさも知った。

喜びも悔しさも沢山あったけれど、それは颯くんに出会わなかったら味わえなかった事なんだ。颯くんに出会えたから味わえた事なんだ。これって最高に最高に、最高に幸せな事じゃないか。 

 

颯くんは生まれた時、全く泣かなくて死にそうだったらしい。それまで本当は「風」くんの予定だったけれど、颯くんのご両親が「しっかりと立って歩いていける人になりますように」という願いを込めて「立」という字を付けて「颯」くんになったという。

 

私はなんて幸せなヲタクなんだろう。今、自担が、自慢の自担が、自分の足でしっかりと、新たな世界へ走り出そうとしている。その背中を「誰よりも世界で一番幸せになれますように」と祈りながら見送れるんだ。

 

私が言うべき事は「颯くん寂しいです悲しいです大好きでした」なんかじゃない。出会った時から今の今まで沢山の溢れるほどの幸せをありがとう。私はきっとこれからも幸せです。これなんだ。

 

颯くん、君のその立派な足で、しっかりと、ジャニーズという舞台で誰よりもキラキラ輝きながら頭の先から足の先まで力を込めて踊りきってくれて、歩んできてくれてありがとう。6年間という青春をジャニーズに捧げてくれてありがとう。最後までジャニーズJr.高橋颯を貫いてくれてありがとう。

 

あなたのその立派な足で、一歩一歩、歩み続けれますように。そして、新たな世界でも輝き続けれますように。

 

あなたの笑顔は羽ばたく

世界中のどんな花よりも

明日に咲く花だから もっと輝け

 

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